2015ベストアルバム 後編
つづき。
Jim O'rourke - Simple Songs
ある意味、個人的に最も信頼しているミュージシャンの一人。当然のごとく全く期待を裏切らない一枚。
"Eureka"や"insignificance"、"Bad Timing"あたりの彼の中では「ポップ」なアルバムを改めて聴いて感じたのだけれども、今作はそれらに比べてよりポップさや歌に力入れたなという。名は体を表すとはよく言ったものだ。
つまり、彼の作品の中で最も聴きやすいアルバムなわけだが、だからと言って雑な仕事をしているわけではないし、いつも通り文句なしの音作りをしてくれているわけで、やはり期待を裏切らないなぁと。
スーパー・ササダンゴ・マシン 煽りパワポ 「ジム・オルーク(Jim O'Rourke)さんのライブの前売り券を完売させること」
スーパーササダンゴマシンのおかげで1日目のライブ取れなかったの許さない(2日目だって、当然最高に良かったけど)
EL VY - Return to the Moon
The Nationalのヴォーカルが参加しているユニットつったらまあ買いますわな。もう一人の方はよく知らぬ失敬。
これぞUSインディと言わんばかりのメロディや音像、シンプルだが印象に残るベースがもうたまらないしThe Nationalでもおなじみのバリトンボイスが絶妙。
アルバム構成の面でも、軽めの曲、重ための曲のバランスがいいのでいいぞ。
EL VY - I'm The Man To Be (Lyric Video)
Sufjan Stevens - Carrie & Lowell
現時点で個人的マイ2010年代ベストアルバムぶっちぎりトップの前作"The Age of Adz"はアタマぶん殴られるかのごとく衝撃的で刺激的な傑作だったのだが、今作は静謐さを充満させた染み入る別ベクトルの傑作。"Illinoise"あたりでもアコースティックな曲はあったが、当時と比べてカントリー色が薄れてよりモダンな音になったんじゃないか。モダンというかクリスチャン色というか。
"The Age of Adz"は今聴いても超傑作だと思うけど、何年も聴くアルバムはどっちかときかれたらこっちを答えそうだなと。
Sufjan Stevens, "Fourth Of July" (Official Audio)
Unknown Mortal Orchestra - MultiLove
どーせみんなTame Imparaをベストに選ぶんだろ知ってるぞ。でもこっちの方がサイケなインディロックと言う括りで良かったぞ個人的に。
最近のサイケな流行りはすごいよくわかるしどれも良いんだけど、俺としてはこのテの音楽には「胡散臭さ」が欲しい。一番胡散臭いのがアンノウン・モータル・オーケストラだったというわけ。
カラッとした音作りで聴きやすかったというのもグッド。最近のやつらはすぐシューゲイズしたがる。
あと、"Cant Keep Checking My Phone"がすげえツボった。最高にダサいディスコミュージックって感じが最高でしたね。
Unknown Mortal Orchestra - Can’t Keep Checking My Phone
Antonio Sanchez - The Meridian Suite
去年観た映画で一番面白かったのが"バードマン"だったんだけど、その音楽というかスネアドラムやってたジャズドラマーのアルバムね。まあそれはきっかけのすぎなくて
この動画みて度肝抜かれちゃったのが一番。個人的にジョジョ・メイヤー以来の驚き。結局一昨年のパットメセニーのアルバムも買ってしまったわけだ。
まあジャズについてはさほどよくわからんから、普通に聴きやすいし楽しい良いアルバムだなって感じたからチョイスしましたって感じ。
The Meridian Suite EPK by Antonio Sanchez (drummer/composer)
総評
Modest MouseとかBuilt to SpillとかYo La TengoとかLowとかSun Kil Moonとか個人的お気に入りUSインディバンドとAFX、Squarepusherとμ-Ziqていう90's-00's初頭のIDM勢が総じてイマイチだった。Tame ImparaとかUnknown Mortal Orchestraみたいなインディサイケの流れは依然来ているしその流れでThe Holydrug Coupleてバンドを知れたのは良かったです。FöllakzoidといいSacred Bonesってレーベルはチェキですよ。